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2007-02-23

ファンタジック・クロニクル

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http://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20070127/1169824810

とそれに連なる幾つかのブログの幾つかの記事を見て浮かんできたことを書きます。

ブームの始まりには正統派の作品が出てきて、それがベタになる。

(中略)

そして、ブームの終焉にはネタorメタな作品が出てきて、「このジャンルの鉱脈は掘り尽くしました」ということを告げる。

ライトノベルのこれまでとこれからを妄想してみる - WINDBIRD

ほほーなるほどなるほど、という感じなのだけど、正統派の作品に『ロードス島戦記』が挙げられてて、ふむ……という感じになった。

というのは、『ロードス島』ってもともとTRPGから生まれた小説であって、TRPGってのは思いっきりメタな遊びだから。みんなファンタジーっぽい世界でファンタジーらしい設定を考えて、ファンタジーっぽいストーリーを作りその過程を楽しむ。もうメタメタですよ。

Wikipediaによるとロードス島戦記はもともと元祖TRPGであるところの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のリプレイとして発表されたということであるから、メタファンタジーの産物といえるんじゃないだろうか。

んで、それから色々紆余曲折があって小説として『ロードス島戦記』が刊行され、それが「ライトノベル」として、つまりはイラストキャラクターとの相乗効果も手伝って売れた。そこからTRPGファンタジーとあまり接点が無い人の目にも留まり、小説作品として評価され、「正統派」ファンタジーとして受け入れられたというような流れがあったのかなと。メタから出たベタ

ロードス島戦記』の成功で、「ファンタジーとはこういうもの」という認識を持つ層が(主に若年層に)広がったところに出てきたのが『スレイヤーズ』であり神坂一で、それを受け入れる器となりえたのが富士見ファンタジア文庫であり、ライトノベルであったのかなあと思う。

ロードス島』がベタファンタジーで『スレイヤーズ』がメタファンタジーだとした場合、ファンタジーメタ視点でイジるという楽しみ方はTRPGによって既に確立されていたという点を考えると

ロードス島戦記』がファンタジーブームの火付け役で、『スレイヤーズ』がブームの終焉に登場するネタ/メタな作品、というがそれぞれの第1巻刊行は1年ちょっとしか離れていないこととかどう説明する気よ。

はてなダイアリー

への返事にならないかなと言っておきます。

ここで面白いと思うのは、ファンタジーの「ベタ」と「メタ」がライトノベルとして売れることによって一般的に認知されたということ。高校の時、ある友人が『スレイヤーズ』を読んだ時の感想として「こんなに笑えちゃっていいの? って思った」と漏らしたのが印象に残っています。

そして『スレイヤーズ』はファンタジー世界の「イジりかた」を小説として提示したんだけど、これはファンタジーのみならず、「ある世界をメタ的に遊ぶ」という手法を見せ付けてくれたんだと思う。こういう小説もアリなんだという認識ができ、それが他のストーリージャンルにも波及した感じ。『フルメタル・パニック』とかもそういう流れで読めるような気がする。神坂一TRPGプレイしていたのかは知らないけど、していたのなら納得できるし、していなかったのなら世界観の把握力に脱帽する。

まとめ

一部の人楽しみであったファンタジーベタメタを、ライトノベルという方式にのっかって多くの人に認知させたのが『ロードス島』であり『スレイヤーズ』であった、という見方はどうでしょう。という思いつき。

関係無いけど

なんかこの揉め事? を見てWikipedia の「スイングバイ」の項目に関する論争を思い出した。

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